Lethocerus deyrollei
タガメ



【学     名】 Lethocerus deyrollei (VUILLEFROY)
【生  息  地】 本州,四国,九州,沖縄,中国大陸,朝鮮半島
【文献的説明】 もちろんメダカではありません。
昆虫類・カメムシ目・コオイムシ科。
日本最大の水生昆虫。鋭く尖った前足でメダカなどを捕まえて体液を摂取する。メダカ同様,日本人なら誰でも知っているのに,写真やテレビでしかみる機会がなくなりつつあります。
昭和30年頃までは,日本各地でごく普通に見られたが,昭和50年頃,各地の池や田んぼから姿を消し地域的な絶滅が伝えられた。
激減の原因は,農薬であり実験では,半数の1齢幼生が96時間以内に死に至る濃度がBHCで0.07ppbであった。この濃度では,直接農薬を浴びなくても汚染された餌となる生物を摂取する事でも死に至る可能性が生じる。BHCやDDTは1971年使用が禁止されたが1987年から使われ始めたピレスロイド系農薬でもBHC並の毒性がタガメには現れる。
生息地を奪われ続け,丘陵地の溜め池などに追いやられていたが,そこもバブル期にゴルフ場の乱開発で奪われてしまったことでさらに生息数の減少に拍車をかけてしまった。
タガメのオスは卵を保育することが知られている。オスによって保護されている卵塊を他のメスが破壊し,その結果配偶相手や保育係としてのオスを手に入れるといった特異な生態も観察されている。
【飼     育】


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