なぜ、万博?
いままで博覧会なんて全然興味がなかった。記憶をたどれば大阪万博以来久しぶりに万博会場というものに足を踏み入れたのである。大阪万博の時は小学校1年生の時で親に連れられて行ったわけだから、本人の意思で万博会場に足を運んだのは生まれて初めてということになる。別に今回が近隣での開催という理由からではない、岐阜未来博、愛知デザイン博、そして在京時に筑波科学博があったのに・・・。
今回はいきなり、全期間券を購入して半年間どっぷり浸かる予定だ。(私ののめり込み方というのは、結構異常であることは他の趣味からも容易に想像がつく。)
全期間券の購入を決断
で、全期間券を購入する決断がついたとたん、即購入行動を起こしたがガァーーン!全期間券が欠品で市中で購入ができないのだ。どうせ混むから4月中旬以降でいいじゃないかと自分を言い聞かせて旅行代理店に、チケットの依頼をしておいた。
前日の土曜日のニュースで、会場までこれば全期間券の代替制度を適用することが判明。子供たちを連れて行くことにした。
いざ出陣!
自宅から会場までの電車賃を調べると、大人1名で2000円ちょっと。家族連れだと交通費がバカにならない。結果、名古屋空港駐車場のパークライドを使用する。これだと1日2500円。駐車場代としては割高な錯覚に陥るが、1台に乗ってきた人員は無料で会場東ゲートまで送迎してくれる。途中、高速道路を利用するため、座席定員以上の乗車が認められていない(=座って行ける)。
自宅を7:30に出発。休日のため空港駐車場には8:30到着スムーズな出だしだったが・・・。空港からのバスのピストン輸送の手際が悪い。待つこと約1時間。さほど乗客が多かったわけではなく、積み残し人数の多少に関わらず、シャトルバスが定時運行しているのだ。全員が着席しても時間まで5分以上出発しない。内覧会でリニモが大混雑して、他の交通機関への振り替えを呼びかけているはずなのに、パークライドに悪評が立てば電車での来場者が増えてリニモがまた大混乱するだろう。
名古屋空港の駐車場から長久手会場東ゲートまでは、高速自動車道を利用するため渋滞もなく快適である。北ゲートに比べ混雑具合も少ない。入場券販売所で家族分の全期間券を購入しようとしたが、大人券は品切れ状態で引換券を購入。その後ゲートに並んで待つこと30分、いよいよ悪名高き関所である。ニュースで報道の通り、ペットボトルが山のように廃棄されている。
私たちは子供がいたので昼食にありつけないと大変と、カバンに菓子パン(ポケットに非常・緊急用のおにぎり!)。チェックマンは、見つけたパンの内容をしきりに尋ねる。1つだけ紛れ込ませたカレーパンを申告すると、調理パンなのでダメだと。
係:カレーパンは調理パンなのでダメです。
私:カレーパンなんて飯時に食べたことはないです。おやつです。
係:一応規則ですから。
私:カレーのスパイスは、防腐作用もあり、腐敗などあり得ません。冷めたカレーなど翌日でも食べることが出来ますよ。
係:・・・・・・
私:見解の相違があるようなので、あなたが没収するなら、あなた自身で私のカバンから取り出し廃棄してください。
係:どうぞお通りください。
金属探知器は、無事何事もなく通過。
しかし、私の今日の服装は、空港ならば必ず金属探知器に引っかかるはずです。
なぜなら、ベルトのバックルと靴の型くずれ防止の金属が原因となるはずです。金属探知器は見かけ倒しと言うことがわかりました。
さて、いよいよ通過。でも東ゲートって会場パビリオン群から結構離れているんですね。
人気パビリオンはいっぱいです。わたしの目的、今回の目玉は、マンモスではなくニホンオオカミなどの剥製です。子供達にモリゾーゴンドラに乗ろうと誘い瀬戸会場へ。人気のない瀬戸会場へとつながるゴンドラはがらがらです。
ゴンドラに乗って、瀬戸会場側のゲートに近づくと急に停車。しばらくなんのアナウンスもありません。7−8分して、アナウンスが”ただいま安全確認のためゴンドラを停止しています”と。娘が”安全確認するなら乗る前にやってよ”。子供ながらのナイス突っ込み(係の前で言って欲しかったが)。
運転再開で駅に到着。そこには、万博アラ探したいのマスコミ一行様が。感想を聞かれ”余分に長い間乗れて良かった”というと、あっそうとすぐに次の客に。その客は、マスコミ一行様ご期待の模範解答を示したため、テレビカメラ前でインタビュー”怖かった、しっかり管理して欲しい”だって。
確かに、モリゾーゴンドラは、鉄塔のスパンが長く、一点懸垂タイプなので、ものすごく揺れます。途中、住人のプライバシー保護のためにガラスが曇ると視界を遮られ、揺れで車酔い状態になります。
長い螺旋状の廊下をくだり終えると、閑散とした瀬戸会場が姿を現します。急ぎ日本館へ。係に聞くと剥製は愛知県館だと。
愛知県館に入ると、剥製の前に、映画上映という障害が立ちはだかります。
映画は、万博会場造成のために、作業員が生息動物や昆虫などについて知識をつけた上で作業を行ったと。そして、造成地に生えていた1本の木をパビリオン内に移植したと環境保護をアピールしている。
ちょっと待てよ、何百何千という木々を切り倒し、1本を保護して環境を考えるだと?
ナチスが大量虐殺しておいて、1人の捕虜をVIP待遇でもてなしたら贖罪されるのかと考えさせられた。
そしていよいよ剥製のある部屋へ・・・・ここで、筆者大爆発!
いままで何の案内もなかったのに、いきなり剥製横に撮禁マークが!なんじゃこりゃ!何のためにここまで来たのか?
その部屋の客が一人もいなくなってからフラッシュなしで3体の剥製を1枚ずつ撮影。すると係が案の定注意しに寄ってくる。(謝って誤魔化そう)。
係:お客様、こちらは撮影禁止になっております。
私:あっごめんなさい気がつきませんでした。
次の一言から私の態度が豹変した・・・・
係:撮影禁止であることは入館前からご案内しております。
私:撮影禁止とは、ここ(剥製の前)に来て初めて知らされたぞ。
係:いいえ、入館前から案内しております。
私:なんだと!? 入館前からそんな案内が流れていたらこんな閑散としたおもしろくもない会場まで誰が足を運ぶか!
ダメなものなら、HP等でもちゃんと明示しろよ。
出口をくぐり、入り口近くまで戻ると、日雇いでなさそうなちゃんとした現場責任者風のスタッフがいるのを発見。まず、子供達を近くのベンチでお茶を飲ませその場を一人で離れてその係のもとへ。
剥製の前でのやりとりをまくし立てた。(大人げない私)
この件だけでなく案内不足が多いことを認識して改善すべきだと。
そうそう、瀬戸会場愛知県館にスタンプがあることを発見。いつも、スタンプ押印用の用紙を持ち歩いているので、まずそれにおしたのだが、スタンプラリーということなので、たぶん何か専用台紙があるはず。近くの係員に尋ねる。
係:ハイございます。
私:どこで売ってますか?
係:長久手会場の公式ショップにございます。
私:長久手会場!? ここ瀬戸会場ですよね?
係:瀬戸会場では売っておりません。
私:・・・・・
おいおい、観客は必ず最初に公式ショップを通るのか?長久手会場から入るのか?どうでも良いのか?
そこら中に、出展者ではなく協会が運営していそうなワゴン販売とかがあるじゃないか。どうしてそこら中で売らないのだろう?
モリゾーゴンドラで長久手会場に戻る。
子供達が、スタンプラリーをしたいと言ったので公式ショップにいって台紙を購入。
グローバルコモン1を回る。イエメン館はまだ内装工事中。
そして昼食。持参したパン等を食べる。
グローバルコモン6へ移動して回る。子供達は、スタンプ集めに夢中で歩くことに文句を言わなくなった。(台紙@500円作戦成功)
タイ館でアテンダントと会話。さすがに微笑みの国。話したスタッフは、タイ航空のフライトアテンダントだった。一昨年ジャンボリーを見に行ったことを話すと、会話が進んだ。
子供達が、ノドが乾いたと言うことで、タイフルーツのジュースを奮発。
子供達の感想:最初オレンジジュースみたい。後味 梅酢 だって。 一口もらってその表現に納得。
さあ、帰りのバスが心配なのでもう帰ろう。
帰りがけに、チタカのカレーを食べる。オリジナル記念スプーンがもらえるとの宣伝だった。 会場内は割高な食事ばかりだが食事が出来て記念のおみやげがもらえるのであれば許容範囲だろう。
オリジナル記念スプーンって!渡されたスプーンには柄の部分に店の屋号がきざまれているだけ。おいおい、万博の公式ページ内で”オリジナル記念”って書いてあれば万博関係だろ?おいらの読解力がないのかなぁ・・・。がっかりした。
東ゲートに戻るとまだ早い時間であったためか、待っているバスに待ち時間なしで乗り込むことが出来た。
3人で2500円の交通費は、お得である。
名古屋空港駐車場で自家用車に乗り込み、料金ゲートに向かった。そしてもう一事件。
ゲートで料金を支払っていると、横の事務所から係人が2人あわてて私の車に駆け寄ってきた。”なんだ?”、係は”前に進まないで”と大声で叫んでくる。
前方をよく見ると、ゲートの天井は私の車(車高270cm)が通過するには十分な高さだったのにレバーが2m位までしかあがらないゲートだった。危うくレバーを突き破るか車の天井に傷を付けるところだった。
バックして隣のレバーが高いゲートから出庫した。
万博1日目。いろいろあったが満足度50%以上の体験でした。
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