私が繁殖にこぎ着けたのは,プロカトーパス・アベランスですが,今後も何種か挑戦したい種類です。 
            いわゆる,ヒカリモノと呼ばれている仲間で,この仲間は,自然界では細い溝状のところ(割れ目)に 
            産卵する習性があるためクラックスポウナと呼ばれています。 | 
           
          
            <初期導入時> 
             移動時の擦れ傷などに弱いため,体表からの感染防止のため薄い塩水や薬物によるトリートメント 
            をおすすめします。 
             水は,カルキを抜いた水道水を用いて,厳密な水あわせ(点滴セットなどでポタポタと)などはあま 
            りしていません。 
             
            <飼育温度> 
             高温域には弱いようで,20−25度あたりで飼育しています。27度を超えるようなことのないよう 
            に管理しています。 
             
            <水換え> 
             中性域から弱アルカリ性が良いようで,水道水のカルキを抜いたもので問題ありません。 
             我が家では,アフィオセミオン用のピートを入れて作った水は,本種の場合使用していません。 
             水換え時に若干の粗塩(0.1%程度)を添加しています。 
             
            <産卵床> 
             割れ目に卵を産み付ける習性があるため,飼育下では,コルクやスポンジに溝を付けた産卵床を 
            用意します。 
             コルクの場合は,ノコギリで溝を付けます。スポンジの場合は,銅線を熱して,スポンジに押しつけ 
            ることで溝を付けるのが一般的です。 
            
            
              
                
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                  ニュービリーフィルターなどの 
                  スポンジを使用すると便利です。 
                  (吸盤を使って,水槽の上層部 
                  に固定できます。) 
                   
                  溝は,1−2mm程度の深さにし 
                  ます。 | 
                 
                
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                  溝に卵が産み付けられます。 
                  一番左の若干白濁したような 
                  卵は,無精卵です。 
                  水棲菌に犯されかびが生えると 
                  隣の卵も黴びてしまうので,速 
                  やかに取り除きます。 | 
                 
              
             
            
             
            数日おきにスポンジを取り出し,溝に産み付けられた卵を別の容器に移します。 
            黴びやすいので,我が家では,塩とアクリフラビンを防カビに用いています。 
            採卵したケース内で黴びた卵は,まめに取り除きましょう。 
             
            <餌> 
            卵生メダカの仲間としては珍しく,フレークフードも食べてくれます。 
            我が家では,給餌の順番を一番最後にして,他に与えたアカムシが余ればそれを,不足すれば 
            フレークフードを与えるようにしています。特に餌の嗜好は見られません。 
             
            非常に機敏に餌を摂取しますので,給餌を観察することで,機敏さがなくなったときなどは,水質の 
            悪化等を疑って,水換えなどを行います。 
             
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