魚の飼育方法は,飼育者の生活パターンや,様々な環境によって十人十色です。
自分の飼育スタイルが見つかるまでは,やはりすでに飼育している人の飼育方法
が気になると思います。
そんな,私も試行錯誤しながら,いろいろな人の飼育方法を参考に,自分なりの生
活パターンに合った飼育方法で卵生メダカの飼育を楽しんでいます。
一愛好家の飼育方法として,参考になれば幸いです。(失敗しても責任はとれませ
ん)
凝り性の私は,私のお城である(ガキの頃的にいえば秘密基地?)温室を裏庭に建
てました。温室の規模は,6畳と4畳半のプレハブの掃き出し窓をくっつけたもので
す。
そこに,他の趣味のアマチュア無線機とホビーから仕事の一部になってしまった,コンピ
ュータまで押し込んで,60cm幅ラック1基,90cm幅ラック5基,150cm幅ラック1基,
180cm幅ラック1基(いずれも高さ180cm)を組み立てて水槽を収納しています。
水槽の数は,45cm水槽から1リットルプラケースまで,合計150個を超えています。
<エアレーション>
ブロアポンプ40リットル排出タイプを2基使用して,塩ビ管で各水槽に供給できるようにし
ています。
ブロアポンプとは,浄化槽に空気を送るためのエアポンプで非常に静かです。
水槽の位置に合わせて,塩ビ管に穴をあけて1口コックを取り付けエアの排出量を調整し
ています。
<水>
卵生メダカは,水質の急変には非常に弱いので,友人から貰ったり,ショップで購入した
時には,自宅の水になれるまで非常に神経を使います。
水あわせには,点滴セットを使ってポタポタと自宅の飼育水を加えていく方法や少量ずつ
加水していきます。新規導入時には,できるだけ元の飼育水を多目に貰ってくると,大き
な水槽(この場合30cm水槽)でも水あわせが可能です。水が少ないときは,最初はプラ
ケースなどを使用して,水あわせをします。
私の場合,30cm水槽で水あわせをするときは,1日1−2cmずつ水深を上げていきます。
1週間で10cm程度の水深になれば,だんだん大ざっぱに水量を増していきます。
(水あわせで調子を崩す個体は,1週間が山場で,それ以上,生きていれば,水あわせ完
了と判断しています)
慎重に,水あわせをした後も,自宅の水質が一定に維持できなければ,水換えのたびに急
変のリスクが生じます。水質を一定にする私流の方法は・・・・・・
60cm水槽2つを水作り水槽として,洗濯ネットにピートを入れたものを沈め,そこに水道水
を注水し,カルキ抜きを入れます。その状態で3〜7日間ほど,エアレーションしておきます。
若干褐色に染まった水ができたら,それを90cm貯水槽に移します。その水を飼育水として
使用しています。貯水槽の水が半分くらいになったら,水作り水槽から水を移します。ウナギ
屋のタレのようにいつも水換え用の水が確保できています。そのため,ほとんどの魚の水
換えは100%交換です。
水質を一定にできなければ,飼育水の一部を捨て,加水する方が無難でしょう。
<ライト>
一部の水槽を除いて,ライティングはしていません。適当な間隔で水槽の上に蛍光灯をおい
て,そこから漏れる明かりでどの水槽も一定の照度が保てるようにしています。
卵生メダカの多くは,ライトを強く当てていると色が飛んでしまい,薄暗がりで飼育している
個体の方が綺麗です。(マニアは,ペンライトをあてて鑑賞するとか・・・・・)
蛍光灯は,タイマーで朝7時から夜10時まで点灯しています。
<給餌>
卵生メダカで,フレークフードを食べるものは限られています。私のところでも,多くの魚は,
冷凍アカムシのみでの飼育です。生アカムシが手にはいるときは,おやつとして与えていま
す。
通常,出勤前に冷凍アカムシを解凍し与えています。だいたい1日1回で100gの板状の冷
凍アカムシを1枚使用しています。
茶こしに冷凍アカムシをいれ,水道水をチョロチョロ流してとかします。このとき,比較的長め
に流水ですすいでいます。これは,なぜかというと,雑誌などに冷凍アカムシといえども雑菌
が残留していると書いてあることがあり,流水で塩素消毒できれば・・・と気休めです。
各水槽には,とかしたアカムシをスポイトにすって,ピュッ!ピュッ!と手際よく給餌します。
(だいたい,15分間くらいで給餌してます。)
稚魚には,ブラインシュリンプを与えます。ブラインシュリンプが食べられない小さな稚魚の
ケースには,屋外水槽のグリーンウオーターを与えています。
ブラインシュリンプは,1リットルのガラス瓶を2個使って交互にわかしています。これも朝,
エアレーションを止めて,集まったところを,チューブで吸い取り,こし器で塩水を除いて,スポ
イトで与えています。
<空調>
プレハブを2つ掃き出し窓同士を合わせて渡り廊下(自作しました)で接続しているので,窓
がほとんどなく,断熱効果が高いようになっています。
夏場は23−25度を目標に冷房をかけ,冬場は20度を目標に暖房をかけています。
各部屋に1つずつエアコンがあるので,万一,一方が故障しても,渡り廊下の戸を開放するこ
とである程度,室温を維持できます。
(実際に一度,片一方のエアコンが故障し,室温が低下しましたが,発見時に隣室のエアコ
ンの暖気を取り込むことで,被害を最小限に食い止めました。)
<魚種ごとの自己流飼育法>
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