私は,入門魚ばかりなので,ほとんどの種類をピートで採っています。
ピートモスは土壌改良材として,園芸用品店で取り扱っています。
ただし,粉末状にしてしまったものや石灰などの添加剤の入っているものは使えません。繊維質の残ったものでないと魚が泳ぐたびにピートが舞い上がって鑑賞どころではありません。
お店にないときは,店員さんに「繊維の長いのが欲しいんですが?」とたずねてみて下さい。
園芸店で販売されているピートはセメント袋並みの大きさですから水槽数本であれば数年はもちます。(値段は1500円前後です)
熱帯魚のショップなどで販売されているピートは少ない量の単位で入手できますがかなり割高になると思います。
ピートモスの利用方法はつぎの通りです。
購入してきたピートを水で洗います。泥状の部分を取り去り,繊維質だけを残します。(大きな木っ端のようなものも取り除いて下さい。
繊維質を鍋で1時間ほど煮つめます。この時,ぽこポコと沸騰(突沸)しますのでお湯で火傷をしないように気をつけて下さい。(この時,コンクリートブロックなどの小さなかけらを一緒に鍋にほりこんでおくと突沸を抑えることができます)。
煮つめ終わったピートがピート水などを作るために用いられる,ここで俗に言うピートになります。
弱酸性水を好む魚にはこのピートを用いますが,弱アルカリ性水を好む魚ではこのピートを水槽に入れると水質が弱酸性に傾きますから,もう2〜3度煮たものやピート水を作るのに用いた出がらしピートを使用します。
ピート水作りに使用したピートも1ヶ月ほどで出がらしピートに変わります。
このピートや出がらしピートを握り拳程度水槽に沈めておくとそこに魚達が産卵をしてくれます。
ピートが水槽内に散らばるのを防ぐには,いちごパックなどに入れて沈めると良いようです。
ウォータースプライト,ウィローモス,ミクロソリウム等の仲間を産卵床として使用されている方もおられます。
家では,水槽に蛍光灯をつけていないので枯れてしまうため使っていません。
家では水草を使用していないため底を産卵場所として好まない魚のためにモップなるものを作り使用しています。
ショップでモップくださいといってもまず市販されていません。
私はある方から教わった形のモップを作って使用しています。
エアチューブ エアチューブ連結用のジョイント
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作り方 毛糸を一度煮ます。この時水に染料がとけ込むようでしたら,その毛糸は不可とするか何度も色が出なくなるまで煮つめてください。 水深にあわせて毛糸を切ります。私は水深の2倍に3cm程加えた長さで切っています。この時ちぢれた状態で長さを測ってください。何かに巻き付ける時にのばした状態で長さを測ると短くなってしまいます。
エアチューブを10cm程度の長さに切り,ジョイントで両端をつなげて輪を作ります。 そのエアチューブの輪に毛糸を結んでいきます(毛糸の真ん中をエアチューブに結べば底に毛糸がたれる程度の長さになるはずです)。 1cm間隔程度で結んでいくとクラゲ状になります(結ぶ毛糸の間隔が各人の経験によるところが多いようです)。私はまだ初心者なので経験がなく,魚が隙間をすり抜けることができる程度を目安に1cm間隔で結んでいます (これで,卵も採れたのでよしとしています)。 |
メダカの仲間には,またまた変わったのがいて,割れ目を好んで産卵する種類の魚がいます。
この種の場合は,コルクにノコギリで溝を作ったり,スポンジフィルターに熱した針金をあてて溝を作ったりしたものを水槽内に入れて産卵床にするようです。
残念ながらこの種の魚はまだ一度も飼育経験がないので,機会があったら飼育してこの項にレポートしたいと思います。